あなたがもし、ロードレースを実際に見た事がないのなら、
ゴール後のチームを見てみる事を勧めます。
放送では分からない独特の空気感。
見ていると、チームという組織はとてもフラットで、有機的な関連性という事が感じられます。
エースがトップでも、監督がトップでもなく、アシストが切なく、スタッフが苛酷というのではない。
「勝利する事」という単一目的に特化され、それに対して各要素が自分の役割をする。
見ていると、スタートアップ企業のようです。
スペシャリストとジェネラリストの少数の組み合わせ。
長い時間をかけて洗練されてきたのか、無駄がない。
見ていると「信頼」という絆で結ばれているのが分かるし、でもその信頼は盲信ではない。
「合理的な信頼関係」というべきものです。
それぞれの視線と見つめる方向を見て、そんな事を考えました。
それはテレビ放送では絶対に伝わらない、独特のムード。