2012年12月11日火曜日

[L'Enthousiasme] 全日本シクロクロス2012富士



O Freunde, nicht diese Töne!
おお友よ、このような音ではない!
sondern laßt uns angenehmere anstimmen,
そうではなく、もっと楽しい調べを共にうたおう
und freudenvollere.
そして、もっと喜びに満ちた歌を

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  19


Freude, schöner Götterfunken,
喜びよ、美しい神々の閃光よ
Tochter aus Elysium,
楽園の世界の乙女よ
Wir betreten feuertrunken,
私たちは足を踏み入れる、炎に酔いしれつつ
Himmlische, dein Heiligtum!
天なるものよ、あなたの聖所へと

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  114


Deine Zauber binden wieder,
あなたの魔法の力は再び結びつける
Was die Mode streng geteilt,
世の中の時流が厳しく分け隔てていたものを
Alle Menschen werden Brüder,
全てのひとは兄弟になるのだ
Wo dein sanfter Flügel weilt.
あなたのその柔らかな翼が憩うところで


[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  58

Wem der große Wurf gelungen,
大いなる事に成功したひと、
Eines Freundes Freund zu sein,
誰かの友となったひと、
Wer ein holdes Weib errungen,
優しき伴侶を得たひとは
Mische seinen Jubel ein!
その喜びを共に歌おう!

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  46


Ja, wer auch nur eine Seele
そうだ、たとえたったひとつの自分の魂であっても
Sein nennt auf dem Erdenrund!
自分のものと呼べるものが世界の中にひとつでもあるのならば
共に歌え!

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  51



Und wer's nie gekonnt, der stehle
そしてそれができないものは、そっと出ていくがいい
Weinend sich aus diesem Bund!
涙しながらこの集まりの外へ!

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  89


Freude trinken alle Wesen
全ての生きとし生けるものは
An den Brüsten der Natur;
自然の乳房から歓喜を飲み

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  66


Alle Guten, alle Bösen
全ての善きもの、全ての悪しきものも
Folgen ihrer Rosenspur.
その薔薇の道を追い求めてゆく

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  100


Küsse gab sie uns und Reben,
喜びは私たちに接吻と葡萄酒とを与えた、そして
einen Freund, geprüfut im Tod;
死の試練をのりこえた友を

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  106

Wollust ward dem Wurm gegeben,
虫けらであろうとも快楽は与えられ
und der Cherub steht vor Gott!
神の御前に天使ケルビムは立つ。

[L'Enthousiasme] JAPAN CYCLOCROSS CHAMPIONSHIP 2012 FUJI  117







enthousiasme(仏)(英:enthusiasm)

〖en((心の)中に)theos(神)が入り込んだ状態〗


熱意、熱中、熱狂、情熱

情熱を傾けるもの
宗教的狂信







原典」「歓喜に寄せて」(An die Freude) シラー
ベートーベン交響曲第九番第四楽章「歓喜の歌」歌詞

2012年10月17日水曜日

Le Protocole - 2012 JBCF- 美浜クリテリウム


自転車は孤独だ。

春の海岸線や、延々と続く丘陵地帯。
話しかける相手もなく、風の音を聴き、チェーンの音を置いて、
考えるでもなく、ぼんやりするでもなく、
意識は景色に溶け込み、自分が走っているのではなく、風景の一部に塗り込められていく感じがとても好きだ。

集団で走った事がない僕には、ロードレースのプロトコルが分からない。
それでも、沿道から、ファインダーを通して見ていると、叫びや怒号だけではなく、視線、体の向き、ハンドサイン、進路。

様々なメッセージが、プロトン固有のプロトコル上で交換されているのが分かる。

チーム内ではそのプロトコルの目的は勝利する為。
プロトン全体では、時に過酷な選別、時には生存の為の団結。
目的は様々に変わり、複雑にプロトコルは絡み合い、そしてゴールへ流れていく。

生き残った先に競争があり、競争の先に勝利がある。
強調と殲滅が複雑に絡み合う不思議な世界。
いや、一見不思議に見えても、それは世界の縮図だ。

勝者は微笑む。
だけど、勝者は様々なプロトコルの螺旋階段の上に立っている。

だから敗者も微笑む。




Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled Untitled

























Untitled


 Le Protocole






2012年9月21日金曜日

イェンス・フォイクトとお茶を

今の時代は「気持ちの反射」が世の中を動かしているそうだ。

人の気持が、ピンボールのようにいろんな人の気持ちを突き動かし、それは巨大な波となって地球を覆っていく。
そのピンボールは、時には独裁者を倒し、時には恐怖を拡げ、時には巨大な暴力を伝播する。

ピンボールは考える時間を与えてくれない。


そんな事を感じて少し疲れていた時、ふと、2009年のジャパンカップで見たイェンス・フォイクトを思い出した。

それまでの彼のイメージは、まさしく「漢」というもので、厳粛なイメージがあった。
(ドイツ人でもあるし(笑))

レース中の彼は、いつもツールでプロトンを破壊しようとする鬼神の表情。


Königstiger


だけど、チームプレゼンテーションの舞台に立っていた彼は、ロード選手としては逞しい骨格と、軍人のように伸びた背筋は想像通りだったけど、意外だったのは、その笑顔のナチュラルさだった。

とても自然で、飾ったところがなく、控えめだけど、とてもチャーミングな笑顔だった。

やはり彼も、僕に人の「多様性」を教えてくれた。



JENS VOIGT :Le Blanc Suprême-8





僕は彼の横顔を思い出し、その時の写真を見た。
膨大な数のモノクロを処理してきて、このとき選んだクリーミーなタンは初めて使った色だった。

なんとなくカフェオレが飲みたくなった。
単純な理由で、色がカフェオレを連想させたんだ。

この写真でタンブラーのラベルを作り、スターバックスでソイラテのエクストラショットを注文した。








ぼんやりと、タンブラーに収まった写真の彼を眺めながら、こんな言葉を思い出した。




弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、強さの証だ。

マハトマ・ガンジー




ほんの少し元気になって、また仕事に出かけていった。



















2012年7月7日土曜日

Wonderwall


才能に恵まれ

経験と実力を身につけ

勝利を経ても

それでも夢を掴むこと能わず

能わざる時を抜けるは

機会巡る時で

巡り来るは偶然ではなく

迷いの道の果てに見つけた終着点














Championships THE THIN RED LINE THE THIN RED LINE Championships

2012年6月4日月曜日

Gimme Shelter


Oh, see the storm is threatening

my very life today
if I don't get some shelter
yeah, I'm gonna fade away

War, children

it's just a kiss away
it's just a kiss away
yeah
-Gimme Shelter
The Rolling Stones












そこには逃げる場所がない。



UNBROKEN ARROW


ロードレースは人生に例えられ、
パフォーマンスは出力ではなく人間力で計られる。



だけどそこでは、
「落ちる」か「残る」の二択しかない。



登っている時の人の目は、とてもシンプルだ。










THE GHOST WHISPER 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  17967 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18174 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  17626 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18310 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18270 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18456 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18465 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18355 【Der Spiegel】Tour de KUMANO 2011 st-2  18257

2012年5月24日木曜日

But for struggles, Life would have no meaning.


そもそも自転車レースのなににそれほど惹かれたんだろう?

寝る前にヨガで呼吸を整える時に、ぼんやり考えていた。
言葉で思い浮かべるのではなく、頭の中にある漠然としたイメージを手繰り寄せて遡る。

それは「目」だった。

勝利者の歓喜の目ではなく、逆境にある人間の目。


思い至らずに、

遅れて、

逃して、

だけど、その目は力を失っていなかった。


それを感動した、と語る事は難しい。
ファインダーでその視線を見た瞬間のイメージは、今でも全てのシーンが焼きついている。

「指輪物語」の中で、小人が水晶玉の中に魔王サウロンの黄金の目を見た時のように、力や恐怖や圧倒的な圧力で、それは僕の心の深い部分に穿たれている。


心が沈み落ち込む時、僕が見た黄金の目のイメージが、ぼんやり心に登ってくる。

逆境にあり、なにを見ているのか。

見るその先は、
このレースのゴールか?
次のレースか?
次のシーズンか?
自分の人生か?

力を与えてくれるという優しさでもなく、燃やし炊きつける力とも違う。

単純に、純粋に

「ワタシハタタカウ」

「タタカウガユエニ ワタシハソンザイスル」


アスリートの心は僕には分からないが、その時につけたテーマは

“But for struggles, Life would have no meaning.”
(抗わぬ人生に意味はない)


MASAMI MORITA :Presto If You Love Somebody, SET THEM FREE. KANAKO NISHI :The Empress of [Blanc/Noir] But for struggles, Life would have no meaning.