2010年12月19日日曜日

Metamorphosis

武田和佳選手は、撮影するたびに、とても印象の異なる方です。

チームのプロフィールの写真では、年齢より、かなり大人びて見えるのですが、

・全日本ロード2010
・シマノ鈴鹿ロード
・全日本シクロ2010

それぞれ、まったく印象が異なり、特に、レース中の表情だと、とても幼く見えたりします。

鈴鹿でポートレイトを撮影した時は、それほど話す事がなく(唯一、ヴィスコンティのような表情をしてください、と伝えたのみ(笑))、ゆっくりお話が出来たのは、全日本シクロの会場でした。

全日本前日の関西シクロ。
会場で、武田選手は、キヤノンの1Dというプロ用のごついカメラを持って撮影していました。

「カメラお好きなんですか?」

「いえ、お父さんに撮影頼まれて(笑) お父さん、次々になんか買っちゃって困っちゃうんですよ」

そういいつつも、楽しそうに撮影される武田選手。


先ほどの「印象の変化」について伺ってみると、


「確かに、皆から、全日本で撮影された写真だと、とても幼く見えると言われました(笑)」


鈴鹿の時も、マイアミの時も、どちらかというと、緊張されるタイプのようで、正面から撮影した写真は、表情が硬いのですが、ポートレイトの面白いところはそこだと思います。

撮影者は、やはり表情を要求したり、作ったりしてはいけない。


会った時の状況を再現するのがポートレイトだと思うので。

先ほどのヴィスコンティの例では、緊張を和らげるための会話をしましたが、それは表情を作るというよりも、相手に信頼してもらうためのプロトコールのようなものです。


マイアミのでの会話の中で、今回の結果で、世界選代表にかなり近づけそう、と嬉しい反面、少し緊張した表情で話されていました。

結果は6位。セレクションのポイントを獲得されたそうです。

武田選手にとって、その結果の価値はどうだったのか、それは分かりません。

しかし、レース中の集中した視線はとても印象的で、彼女がこのレースに賭けている事を物語っていました。


今回も、また初めてみる表情でした。


2010年12月19日 9:24

WAKA TAKEDA :Vivace

KANSAI-CYCLO-CROSS St-4 BIWAKO56

WAKA TAKEDA :Adagietto

WAKA TAKEDA :THE ROSE